タイセイ精密のタレパンコラム

4kwCO2レーザー SS400 板厚22.0mmの切断面

4kwCO2レーザー SS400 板厚22.0mmの切断面

【SS400 t22.0mm/綺麗な切断面】

 

レーザーの切断面や、切断可能範囲の情報について、問い合わせを頂く事が多々あります。そこで、実際に見て頂くのが早いかと思いまして、今回はその様子をご紹介させて頂きます。

 

レーザーの切断可能範囲は、各メーカーのデータ数値を見れば、大方の把握は出来るのですが、実際の切断面の状態を知るのは、なかなか難しいのが現状ではないでしょうか?

 

それは、個々の会社のレーザーのスペックをはじめ、レーザーカットに関する経験値と、探求心、そして設備の管理状態に大きく関わってきます。ですので、HPの設備内容を見ただけでは、かなかな実際の状態を知る事が困難な情報となります。

 

写真は、弊社のAMADA FOM2-3150NT(4kw/AF4000i-C)で、SS400 板厚22.0mmの切断面になります。見て頂いた通り、非常に美しい切断面です。発信機はファナック社製で、typeAに始まり、弊社のはtypeCと、改良され能力が更に改良された、現段階では最新のものを搭載しております。

 

【CO2レーザーとファイバーレーザーの比較】

 

ファイバーレーザーは、今最も注目を集めている加工機です。私も実際に神奈川県のT社製やM社製も比較しに行きました。各社それぞれ開発に力を入れておられ、続々と新しい機種がラインナップされてきています。

 

それでは、非常に簡単にCO2レーザーと、ファイバーレーザーの違いをご説明させて頂きます。まずファイバーレーザーですが、発信機からファイバーケーブルを通ってレーザービームが出口までやってきます。ですので、エネルギーロスが少ない為各コストが抑えられ、鉄でしたら~t6.0mm位まではCO2レーザーよりも、低コストに切断が出来ると言われています。ただ、ビームをファイバーに通す為、ビーム径が細く、t6.0mm以上になりますと、CO2レーザーの方が切れ味、コスト面で勝っていると言う事が一般的に言われています。ちなみにCO2レーザーは、発信機からいくつかのミラーにビームを反射させて、出口に到達する構造となっています。

 

薄板を24時間連続して加工される所でしたら、ファイバーレーザーが適しているかと思われます。また、ファイバーレーザーはアルミの加工をされる所にも適しているようです。切断面は、まだ荒いですが、T社製ではt22mm位のアルミの板を切断が可能になっています。因みにCO2レーザーは、鉄の厚板に加え、ステンレスの切断が得意と言われています。

 

【CO2レーザーを選んだ理由】

 

①鉄の厚板の加工がしたい為

 

②加工コスト1/3と言われているファイバーレーザーを導入しても、多品種材料を取り扱う弊社にとって、機械の稼働率と機械の償却率を考えた際に、現状億越えの高価なファイバーレーザーにメリットが無いと判断した為

 

③ファイバーレーザーは、現状開発段階だと判断した為(あと3~5年は様子見)

 

④CO2レーザーは、改良に改良を重ね、現段階でほぼ完成形であると判断した為

 

⑤CO2レーザーの価格が、発売当初と比べ、性能が上がったのに対し非常に手ごろな価格となったと判断した為。参考程度ですが、4kwのCO2レーザーは、同じ4kwのファイバーレーザーの1/2位のイメージかと、思います。この差を埋めるのは、かなり大変な数字に思われます。

 

個人的な感想を含めての事ですので、あくまでもご参考程度でよろしくお願い致します。

 

 

 

 

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