タイセイ精密が生み出してきた製品
試作から量産まで、板金加工（レーザ―加工・タレパン加工）全般を手がける大阪の「タイセイ精密」では、これまでレーザーやタレットパンチプレスによってさまざまな製品の加工にあたっています。
これまで、弊社のアイデアから図面になり、製品として世に送り出されるまでにはさまざまなドラマがありました。こちらでは当社の詳しい加工事例をご紹介します。
工作機械カバー2015/10/11
綺麗なR曲げと、取り付け穴の勘合がポイント
- 作業のポイント
①ブレーキR曲げの、折り曲げピッチが荒いと、多角形状になってしまい、ツルッとしたR部の美観が出せない為、仕上げで曲げスジが出ない程度の折り曲げピッチに設定します。
②仮止め溶接時、角度・寸法をきちんと出しておく必要が有ります。形状が複雑な物は、確認ゲージを製作し、検査を行いながらの溶接作業となります。
③溶接後に、歪みの修正をし、最終的な寸法確認を行います。仕上後に歪み取りをするのは、NGです。溶接ビードが邪魔な場合以外、その手順は変わる事が有りません。
④曲げRと同じRとなるように、Ｇ処理（グラインダー仕上げ）を行います。ブレーキR曲げ時の金型の跡は、ダブルアクションでツルツルに仕上げ、塗装後に違和感の無い所まで、処理をします。
- タイセイ精密から一言
たかがR50。。。されどR50。。。この小さなR形状を加工するために、ブレーキスタッフは、気の遠くなるような回数ブレーキペダルを踏み、少しずつこの形に曲げて行きます。厳しい体制で製品を持ち、時間の掛かる加工となる為、スタッフの技量と体力が問われる曲げ加工です。
- お客様からのポイント
使用用途が機械カバーなので、この製品の全体が、その後そのままユーザーに見える製品です。美観を重視して加工をして欲して下さい。また、機械への取り付けの際にスムーズな脱着が出来るよ様、穴ピッチも正確に守って下さい。
